Mon
一週間の始まりは・・・
朝8時30分から医局員全員でカンファレンス。
週末の入院患者さんのショートプレゼンや治療方針の確認をします。 その後は、グループでカンファレンスをしてグループ回診です。 夕方にもグループで集合してカンファ、回診です。
小児科の一番の特徴は、ヒトを臓器別にみることなく全身をみる唯一の診療科ということでしょう。東京女子医大の小児科は、故・福山名誉教授、大澤名誉教授という世界的に有名な権威が活躍された小児神経学のメッカですが、その神経学もまた、病理学、遺伝学、生理学はもちろん免疫学、栄養学にも密接な関わりを有しており、小児科という学問は、決して一つの専門分野で完結するものではありません。「現代の医学では治らないとされている病気」をよく調べてみると、そのほとんどに「あまり検討されていない領域」というものがあり、その領域にその病気の謎を解く重要なカギがあるのではないかとよく感じます。
東京女子医科大学大学院の小児科学講座の一番のコンセプトは、「『治らない』から『治る』へ」です。例えば、遺伝子に異常のある病気は、かつては診断までが重要な仕事で、診断されたらあとは「見守り」でした。周産期の問題で脳性麻痺となったお子さんは、一生残る神経障害に苦しまなくてはならないのが当然でした。進行性の神経・筋疾患のお子さんは、嚥下ができなくなったら胃瘻を設け、呼吸ができなくなってきたら気管切開をして人工呼吸器 というレールが敷かれ、それが当たり前でした。ここ10年以上、遺伝子診断など診断技術は格段に向上しましたが、治療はほとんど変わっていません。遺伝子に異常のある疾患に、正常な遺伝子を持つ細胞を与えてみたらどうでしょう?神経や筋組織の損傷部位に与えたら?勿論、簡単ではないけれど、「治らないとされていた難病」にも、必ず、解決の糸口があるはずです。私たちと一緒に挑戦してみませんか。
永田 智
Mon
朝8時30分から医局員全員でカンファレンス。
週末の入院患者さんのショートプレゼンや治療方針の確認をします。 その後は、グループでカンファレンスをしてグループ回診です。 夕方にもグループで集合してカンファ、回診です。
Tue
その他の日は8時30分からグループカンファ→病棟業務です。
外来の処置当番も担当して、処置の腕を磨いています。
Wed
一週間の入院患者さんのプレゼンテーションをして、治療方針や経過を確認します。その後は全員で病棟回診です。
昼は抄読会、PALS講習会、各種勉強会や講師の先生をお招きしての英会話レッスンなど、様々な勉強会があります。
とても忙しいですが、上級医の先生方も熱心に教えてくださり、勉強になることばかりです。
Thu
棟と救急外来を担当します。困ったときは上級医の先生方はいつでも相談に乗ってくださいます。
当直明けは半休です!!!
Fri
朝カンファでは水曜日~金曜日までの新規入院患者さんのショートプレゼンや治療方針の確認をします。
その後は病棟業務です。
Sat
週末はしっかりと引継ぎをして、完全当直体制です。
一週間お疲れさまでした!
1~2年目 | 東京女子医科大学病院で初期研修(小児科以外をみるため小児科ローテーションは2か月のみ) |
3年目~ | 東京女子医科大学病院小児科入局 小児科病棟(免疫・消化器・膠原病班→愛育病院小児科→血液・アレルギー班→神経発達班をローテート中) |
入局したての右も左も分からない新人の私達に、先生方は基本的なことから丁寧に指導してくださいました。若手を育てようという熱意を感じ、日々恵まれた環境だと感じながら過ごしています。1例ずつプレゼンテーションにフィードバックがあり、毎週のカンファレンスは大変勉強になります。関連病院も豊富かつ首都圏に集中しているので、様々なライフプランそれぞれに合った後期研修を、何よりも楽しく過ごすことができるのは当科ならではだと思っています。
今年の夏は医局行事でバーベキューをしました。屋根はありましたがあいにくの雨、でも「思い出に残るね!」とみんなで笑って楽しみました。そんな、明るい医局です。
一度見に来ていただければ、きっと当科の魅力を存分にお伝え出来ると思います。
是非、一緒に働きましょう!心よりお待ちしております。
1年目 | 愛媛大学医学部附属病院で初期臨床研修(内科、救急、麻酔科、精神科、小児科2か月) |
2年目 | 西予市立野村病院(地域医療)、愛媛大学医学部附属病院(麻酔科、糖尿病内科、放射線科、小児科・新生児科6か月) |
3年目 | 東京女子医科大学 小児科入局 |
5年目 | 東京女子医科大学大学院入学、NICU |
6年目 | 国立精神神経医療研究センター神経研究所疾病研究第一部 研究生 |
7年目 | 東京医科大学病態生理学 研究生 |
私は、学生時代から、子どもの筋疾患に強い興味を持っていたため、小児科を志望していました。初期研修中もその気持ちは決して揺らぐことは無く、小児筋疾患診療では歴史があり、高い診療水準を持ち、優れた研究実績のある東京女子医科大学小児科へ入局しました。自分が目指す方向性は定まっていましたが、小児科医は子どもに寄り添い、子どもの全身を診ることが大前提です。女子医大小児科で学んだ一番大切なことは、どのような状況であっても、常に最高のパフォーマンスで診療にあたれる医師であること、それがプロフェッショナルだということです。診療力、洞察力、患者さんを想う気持ち、医師としてどれも大切であり、先輩方は心を込めて指導して下さいました。私は、ここで小児科医のスタートがきれたことを心から誇りに思うと共に、これからは後輩にも、こうした想いをつないでいけたらと思っています。そして、いつまでも熱い気持ちで子ども達の診療に携わりたいと思います。子ども達は、全力で私達に想いをぶつけてくれます。私達も全力でその想いを受け止め、是非、子どもたちの笑顔を守るために、一緒に働きましょう。
1~2年目 | 琉球大学を卒業後、沖縄県内の市中病院+琉球大学で初期研修。 |
3年目 | 東京女子医科大学小児科へ入局。本院小児科病棟での後期研修を開始。 |
4年目 | 新生児科へ半年間、院内ローテート。 |
5年目 | 大学院へ入学。循環器小児科へ3か月間、院内ローテート。 |
6年目 | 大学院での研究テーマとして、筋疾患を選択。筋病理学や遺伝子の研究のため、国立精神・神経医療研究センターへ国内留学。この年、小児科専門医を取得。 |
8年目 | 研究を終了し、本院小児科での勤務へ。学位を取得。 |
9年目 | 小児神経専門医を取得。 |
10~11年目 | 至誠会第二病院へ出向。 |
12年目~ | 再び、本院小児科病棟へ。現在へ至る。 |
私は学生時代から、小児科に興味を持ち、初期研修中に重身児病棟や筋ジス病棟を見学したことがきっかけで、小児神経に興味を持つようになりました。入局先を決めるに当たり、いくつかの施設を見学しましたが、女子医大は小児神経の歴史が古く、見学した時も症例が多彩だったため、入局を決めました。神経以外の勉強ができるかが、少し不安でしたが、女子医大には、循環器、新生児、腎臓の各分野にも、日本全国から小児科医が勉強に来ており、教育体制が充実しておりました。それらをローテートするごとに力がついていく実感を得ることができました。また、良いタイミングで、大学院にも入学することができたと思います。医師が基礎研究をするということには、非常な困難が伴います。これまでを振り返っても、この期間中が最も辛い時期だったと言えます。ただ、辛い思いをして得た知識や洞察力は、自分の奥深くまで根付き、いまも日々役立ち続けています。私以外にも医局には学位取得者が多数います。臨床とアカデミックな面とのバランスがとれているのが、女子医大小児科の魅力の一つであり、大学医局の最も良い点だと思います。
1年目 | 東京女子医科大学小児科入局 大学病院小児科(一般小児の研修) 伊勢崎佐波医師会病院(地域基幹病院)小児科(一般小児の研修) |
3年目 | 千葉市立海浜病院(地域基幹病院)新生児科(新生児の研修) 河北総合病院(地域基幹病院)小児科(一般小児の研修) |
5年目 | 大学院入学(東京女子医科大学大学院医学研究科内科系専攻小児科学分野) |
6年目 | 国内留学(理化学研究所神経遺伝研究チーム、小児てんかんの基礎研究に従事) 小児科専門医取得 |
8年目 | 大学院修了(てんかんモデルマウスの自閉行動解析で医学博士を取得) 小児神経専門医取得 |
9年目 | 大学病院小児科(小児神経、小児てんかんの臨床に従事) てんかん専門医取得 アレルギー専門医取得 |
11年目 | 国外留学(Cleveland Clinic Epilepsy Center、小児てんかんの臨床研究に従事) |
14年目 | 国内研修(国立成育医療研究センター病院集中治療科、小児神経集中治療に従事) |
現在 | 大学病院小児科(小児てんかんグループリーダー) |
大学病院小児科で研修を開始することにより、大学病院では最先端かつ専門的な小児医療を研修することができ、また、各々の関連病院ではそれぞれに特色のある総合的な小児医療を研修することができるため、「サブスペシャリスト」としての小児科医と「ジェネラリスト」としての小児科医の両者を目指すことができます。実際に、私の同期は10人が入局いたしましたが、各々が総合、感染、アレルギー、心臓、腎臓、代謝・内分泌、新生児、発達、神経、そして私がてんかんをサブスペシャルティとしており、小児医療のほぼ全分野を網羅しております。さらに、大学院に入学して医学博士を取得できることや、国外に留学して世界を垣間見る、さらには、世界を目指す機会があることは、大学病院小児科ならではの魅力です。皆様の入局をお待ち申し上げております。